当日用 パンフ原稿

ご挨拶
劇団 歩 は平成14年に結成以来、本年で7年目を迎えることができました。
これもひとえに、皆様のご支援の賜物と、劇団員、関係者一同深く感謝いたしております。

本公演として、旗揚げ公演で木下順二作「夕鶴」、第2回公演は箕輪町設立50周年として加藤純/清水洋史作「銀河鉄道と夜」、平成18年には鴻上尚史作「パレード旅団」、アトリエ公演として平成19年2月、北村想作品「ザ・シェルター」、20年3月には別役実作「象」、民話シリーズとして19年8月に大槻武治作「狐の婿入り」、昨年6月には大槻武治作「金ぴかの阿弥陀様」(リーディングドラマとして)を上演してまいりました。
今回は、三輪はじめ作「POI(ポイ) ZONE(ゾーン)」を第4回定期公演として上演いたします。
本作品は三輪はじめ氏が劇団「歩」用に書き下ろした作品です。劇団「歩」にとって初の現代劇の書き下ろし作品で、出演者も50人を越える大作です。
今回も演出を担当する飯島岱が石橋蓮司、緑魔子氏等と創設した「劇団第七病棟」の全作品の舞台美術も担当し、読売演劇大賞を受賞する等、中央で活躍されている和田平介氏が本作品の舞台美術を担当してくれました。

今や、「物」だけでなく、「人間」をも平気でポイしてしまう「時代になってしまいました。
本作品は、ある市の「存在まで忘れられた城跡」を舞台に繰り広げられます。日々廃棄物は増え続け、そうした環境にも関わらず、何時の間にか住み着いてしまった年齢不詳の老婆を代表とするホームレス群、殿様、その家老と称する旅芸人たち、姥捨て山よろしく、老いた父まで捨てられる。それだけでなく、時代を超え、浮遊する霊を含め、あらゆる人々が、物が集まった場所。「存在まで忘れられた城跡」とは時代、時代の人間が織り成す栄枯盛衰史そのものを顕わしていたのです。二期目を迎える女性市長に策はあるのか?そこに住む「中産階級の上」と信じている家族に展望はあるのか?
 
私たちは時代に生き、時代に捨てられた場所、人間たちを縦軸とし、「その地で平和に暮らしている」と信じている家族を横軸として、それらが交錯する「今」を"危うい関係性"と捉え、改めて"関わりあうこと"の意味を探りたいと、箕輪在住者を含め、飯島町、駒ヶ根市、伊那市、辰野町、県外在の団員と、上伊那在の劇団南信協同、劇団伊那舞台、劇団黄色い三輪車、
劇団風の庵から、さらに伊那西高校演劇部の皆さん、箕輪町中部小学校有志の皆さんの客演を得て8歳〜72歳が本舞台を務めます。

又、今回は下諏訪、岡谷、辰野、箕輪、南箕輪、駒ヶ根、宮田在の多くの方々からシーツの提供を頂きました。縫い合わせ、染めて本舞台を象徴する大幕として現れます。又、衣装の提供も頂き、シーツ共々、縦軸である「時代」を表現いたします。

どうぞ、面白ければ大声で笑い、お楽しみいただくことを出演者一同願っております。
出演者一同

アルバム
アルバム
舞台設定
舞台設定

トップへ
トップへ
戻る
戻る